2017年01月19日

☆油絵具について〜画用液編・その1〜☆

こんにちは!カワチ画材・東急ハンズ三宮店のみやこです(`・ω・´)
だいぶご無沙汰してしまいましたあせあせ(飛び散る汗)気がつけば新しい年になってました。。。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
twitterの方は比較的更新しておりますので(ちょっとさぼり気味な時もありますが^^;)、
新商品の情報などチェックして下さいね☆→https://twitter.com/KAWACHI3nomiya

さてさて、前回まで油絵具のお話をしておりましたが、今回はその画用液について。
油絵具の画用液は、大きく分けて3種類あります。
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うすめ液(溶剤):ペトロール・テレピンなど、絵具を薄めるためのもの。揮発して画面には残りません。
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のり(乾性油):リンシード・ポピーオイルなど、顔料を画面に定着させる役割の物。酸素と反応して固まります(酸化重合する→黄変する)。一度固まると溶剤には溶けません。
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ニス(樹脂):パンドルなどのワニス。光沢を整えたり絵具の固着を良くするためのもの。乾性油とは違い、固形の樹脂を溶剤で溶かした物なので、乾燥後も溶剤で溶けます。乾性油と違い酸化しているわけではなく、溶剤が揮発して乾燥するので、黄変はしません。

画用液の基本的な使い方としては、
・描き始めは揮発油(溶剤)だけでといて描く。
 →大まかな下書きや全体の色付け。すばやく乾燥し、かさかさした感じ。
・描き進むにつれて、乾性油を揮発性油に少しずつ混ぜていく。
 →徐々に描き込んでいく。調合が難しい場合はペンチングオイル(調合油)を使う。
・仕上げにつれて乾性油の割合をさらにあげる。
 →その分乾燥も遅くなるので、乾燥促進剤(シッカチフなど)を混ぜる。

この、上に塗り重ねるほど乾性油を多くしていくことを『ファットオーバーリーン(fat over lean)』といいます。(漢字で書くと『上層富油 下層貧油』)
これがしっかりした画面の油彩画を描く重要ポイントです!
もし逆にはじめ乾性油たっぷりでその上に揮発油で描いてしまったら・・・?おそらく絵具の剥落・亀裂で大変なことになってしまうでしょう・・・がく〜(落胆した顔)たらーっ(汗)


次回は、具体的にそれぞれの溶き油の特徴をご紹介していきたいと思います〜。
みやこでした!



posted by ミヤコ at 18:06| Comment(0) | 油絵具

2016年11月21日

☆油絵具について〜色々なホワイト・その2〜☆

こんにちは♪カワチ画材東急ハンズ三宮店のみやこですぴかぴか(新しい)

前回のブログに引き続き、油絵具のホワイトの種類について紹介していきたいと思います手(グー)

☆シルバーホワイト
乾燥も速く、中塗り用に最適。
固着力が強く(亀裂・剥落を起こしにくい)、着色力は最も弱い(透明性のある白)です。
*毒性有り(鉛化合物を含みます)。取り扱いにご注意下さい。
注意:硫黄顔料系の色と混合すると黒ずむ恐れがあります。
ウルトラマリン系の絵具とは混ぜないでください。
また、大気中の硫黄を含んだガスに触れると黒ずむ恐れがあります。
完成後6ヶ月経過したら、タブロー(画面保護ワニス)を塗布して下さい。

硫黄ガス??という感じですが、温泉地の旅館に飾りたい!場合や、昔のガスファンヒーターなどに含まれている場合があるので、必ず保護ワニスをかけましょう!

☆セラミックホワイト
ホルベインさんが開発した、新素材セラミックを使ったホワイト。
青みでやや不透明性のあります。
適度な着色力と隠ぺい力があり、安定した性能、混色用、上塗り用に最適。
白色度(白さ)、混色鮮明度(白を混ぜたときの鮮明度)とも非常に優れています。
黄変性も少なく、耐光性もよく、混色制限もなく、理想のホワイトです。

☆クイックドライングホワイト
乾燥時間の抜群に速いホワイト。
黄みで透明性があり、混ぜた絵具の乾燥も早めます
着色力と隠ぺい力が弱めです。
注意:乾燥塗膜は非常に硬くなり、柔軟性がなくなりますので、
キャンバスは巻いたり曲げたりしないでください。
出来るだけ織りのしっかりしたキャンバスを選んで下さい。
また、亀裂を防ぐため一度に厚塗りするのは避けましょう。

亀裂が心配な場合はストロングメディウムを混ぜて下さい。

う〜ん、一口にホワイトといっても透明感のあるものや仕上げ用、乾きの速いものなどいろいろあるんですね!
ぜんぜん違いが覚えられないよ。。。という方、ご安心下さい!
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油絵具コーナー横のパンフレット置き場にホワイトの違い・一覧がまとめられたホルベインさんのチラシをご用意しています!もちろんご自由にお持ち帰りいただけますので、ご活用下さいね〜。

参考:ホルベイン画材HP「ホワイトノート」


次は画溶液について書く予定です〜。
みやこでしたかわいい
posted by ミヤコ at 10:35| Comment(0) | 油絵具

2016年11月19日

♪ゼンタングルアート体験会♪

こんにちは♪カワチ画材・東急ハンズ三宮店のみやこです晴れ

久しぶりに店頭で体験会をおこないますのでご案内いたします〜るんるん
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今話題の「ゼンタングル」。
ペンなどで模様を描いていくことで、簡単に素敵なアートが描けるんです!
そんなゼンタングルに挑戦してみる体験会を開催します(^^)
お気軽にのぞいてみてくださいね☆

11/26(土)13〜17時、参加費無料・予約不要 
カワチ画材・東急ハンズ三宮店5Cフロアにて
posted by ミヤコ at 18:42| Comment(0) | 体験会

2016年11月13日

☆油絵具について〜色々なホワイト・その1〜☆

こんにちは!カワチ画材・東急ハンズ三宮店のみやこです。

油絵具についてお話しておりますが、今回はいろいろなホワイトの絵具について。
・・・ん?ホワイトって白い絵具でしょう?種類なんかあるの?・・・と、思いますよねあせあせ(飛び散る汗)

実は、こんなにいろいろなホワイトの絵具があるんですexclamation
店頭で取り扱っているホルベイン油絵具のホワイトを並べてみました。
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う〜ん、いっぱいあってどう使い分けるのか分かりにくいですねあせあせ(飛び散る汗)
ひとつひとつ特徴をみてみましょう。


☆パーマネントホワイトEX&SF
迷ったらこちら!下塗りから上塗りまで安心して使えるホワイトです。
黄みで透明性の少ないホワイト。
適度な着色力と隠蔽力(下の色を覆い隠す力)があり、混色用、上塗り用に適しています。
EXとSFの違いは、絵具を練るのに使われている油の違いです。
EX=サフラワーオイル使用・SF=ポピーオイル使用
サフラワーオイルの方が安価なため、パーマネントホワイトもEXの方が値段が安くなっています。
では、SFを使うメリットは何かあるのか?・・・とホルベインの方に聞いてみたのですが。
・・・な、なんと「特にない」そうです。えーーっ!?
ではなぜわざわざ高いSFがあるのか?というと、日本では昔からポピーオイルの方が人気があり使っている先生も多いのでよく売れるとか。逆にサフラワーオイルは画溶液としての知名度があまりなくて売れないそうです。
なので、ポピーオイルにこだわりのある方でなければ、安価でほぼ同じ効果の得られるパーマネントホワイトEXをおすすめいたします手(チョキ)


☆チタニウムホワイト
とにかく白!という場合はこちら。黄みで不透明性の強いホワイト。
着色力と隠ぺい力が強く、上塗り用に適しています。
ハイライト表現や塗りつぶしに。
少し混ぜただけで途端に白っぽくなってしまうので混色には向いていません。
他の混ぜたい色がたくさん必要になってしまいます。一般的にホワイトの方が安いので、もったいないですね。


☆ジンクホワイト
美しい白!上描き専用。
青みで透明性があるホワイト。着色力と隠ぺい力が弱く、仕上げ時の混色用に適しています。
亀裂や剥離の原因となりますので地塗りや下描きには使用できません。
美しいグレーが作れるので根強い人気のあるジンクホワイトですが、扱いには注意は必要です。
含まれている亜鉛華という成分によって、上に塗った絵具を剥落・亀裂させてしまいます。
そのため、下塗りには絶対に使用しないでください。
また、ジンクホワイト以外にも亜鉛華の含まれている絵具がまれにあります。
その絵具も同じように上に塗った絵の具を剥落させますので注意しましょう。
慣れていない方はあまり使用しないほうがよいかもしれません。


長くなりましたので今回はここまで〜。
次回はまだ紹介できていないホワイトをご紹介いたします。
みやこでした!
posted by ミヤコ at 16:11| Comment(0) | 油絵具

2016年11月03日

♪油絵具について〜どうやったら速く乾く?その2〜♪

こんにちは☆カワチ画材・東急ハンズ三宮店のみやこです。

前回は『油絵具を早く乾かすには温度を上げるのが一番!』というお話でしたが、
それ以外にも油絵具に使える「乾燥促進剤」がございますのでご紹介しますかわいい

まずは「シッカチフ」。
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酸素を取り込む働きを促すことで、乾燥を促進します。
ペンチングオイルなどの溶き油と混ぜたり、油絵具に直接練りこんで使います。
注意:混ぜ過ぎると、絵具の表面と下層で乾燥速度のバランスが崩れてしまいます。
特に厚塗りの場合は、表面だけ乾燥して膜を作ってしまうと、下層まで酸素が取り込めなくなって乾燥しづらくなってしまいます。
亀裂・皴よりの原因となりますので、用量を守ってご使用下さい。
溶き油に混ぜる場合=30%まで、油絵具に直接練りこむ場合=10%まで、です。
透明な「シッカチフブラン」は乾燥促進が穏やかで使いやすいタイプ。
褐色の「シッカチフクルトレ」は強力なタイプ。乾くと色は淡くなりますが、白色絵具の場合はシッカチフブランの方がよいでしょう。

もうひとつは速乾性メディウム。店頭には「ラピッドメディウム」をご用意しています。
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こちらはアルキド樹脂を加工した単色のメディウム。
かなり早い時間(数時間)で指触乾燥(完全に乾いたわけではないが、指で触れても絵具がつかない程度に乾いた状態)に持っていくことが出来ます。
シッカチフと違って、混ぜる量に制限はありません。
1:1の割合かそれ以上混ぜると効果が顕著です。
淡色なので白色絵具にも問題なく使えます。
やわらかくするときはペトロールやテレピンを混ぜて下さい。
光沢があり、強靭な塗膜を作ります。
ただし、塗膜が固く柔軟性がないため、キャンバスをはがして丸めたりなどするとひび割れることがあるので注意が必要です。

いかがでしょうか?文字だけでは分かりにくいかもしれませんが、ぜひ実際に色々混ぜてみてご自身の制作にあった分量を見つけてみてください!

次回は色々種類があってどう違うのか分かりにくい「ホワイト」について書きたいと思います〜。
みやこでしたexclamation×2
posted by ミヤコ at 17:10| Comment(0) | 油絵具

2016年10月20日

♪油絵具について〜どうやったら速く乾く?その1〜♪

こんにちは!カワチ画材・東急ハンズ三宮店のみやこです目

先日、またまたホルベインさんに弊社スタッフ向けに画材講習会をしていただきました!
今回のテーマは『油絵具』。
なかなか化学的で難しいお話もありましたが、勉強したことをまとめてみたいと思います手(グー)

ちなみに、絵具の事で困ったときはホルベイン工業さんのQ&Aサイトがおすすめです!
http://www.holbein-works.co.jp/technical_info/index.html

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さて、油絵具ってなかなか乾きませんよね〜たらーっ(汗)
水彩やアクリルなど油絵具以外の絵具は、絵具に含まれている水分が蒸発することによって乾きます。
でも、油絵具には水は含まれていません。どうやって「乾く」のか?
詳しい説明はたいへん化学的でみやこには出来ませんので省略いたしますがあせあせ(飛び散る汗)
乾性油の中に含まれている脂肪酸が、空気中の酸素と反応することによって、隣同士の脂肪酸とがっちり結合していく→液体の油が固体になる(乾く)・・・ということなんです(この説明で分かりますかね。。。あせあせ(飛び散る汗)
水彩絵具とは仕組みが違うんだ!ということだけ覚えておいて頂ければ。。。

そんなわけで油絵具を速く乾燥させるには、この「空気中の酸素とくっつく」、という化学反応を促進させる必要があるわけですが、最も効果的なのは温度を上げることです。

ホルベインの方いわく『45度くらいだとすぐに乾きますよ〜』とのことですが、人間の方はとてもそんなところで描いていられませんね^^;
夏場でしたら、よく陽の当たるところに絵を置いておけば比較的乾きやすいと思います。
注意して頂きたいのは冬場、15度以下になると極端に乾きが遅くなります。
特に厚塗りの場合は表面だけ乾いてしまって内部まで乾燥しない(酸素が入ってこない)ということが起こり、剥落や亀裂の原因になるので注意しましょう。
寒い冬は暖房のきいた室内で描きましょう!(換気は忘れずに)
乾くのが遅い場合は、ホットカーペットの上に絵をのせておくと、均一に温められて効果大です。
ドライヤーは温められる面積が少なくかなり時間がかかりますのでおすすめではありません。
1年のうちに大作をたくさん描く予定がある場合は、下塗りだけでも夏場の間に済ませておくとよいでしょう。

さて、長くなってしまったのでひとまずここまで!
次回は温度を上げる以外の方法=乾燥促進剤について少しご紹介します。
みやこでした〜かわいい

posted by ミヤコ at 20:04| Comment(0) | 油絵具

2016年10月19日

☆水彩画用保護スプレーについて☆

こんにちは!カワチ画材・東急ハンズ三宮店のみやこでするんるん
なんだか忙しくて前回のブログから間があいちゃいました。。。(><)
今回は続けて書いてました水彩画編、ひとまず最終回!水彩画用保護スプレーについてですアート

間があいて忘れちゃったよ〜という方、今までの水彩画編はこちら↓
その@ ☆水彩絵具について☆
そのA ☆水彩絵具用メディウムについて・その1☆
そのB ☆水彩絵具用メディウムについて・その2☆

せっかく描いた水彩画、大事に保存しておきたいですよね!
店頭でご用意している水彩画用保護スプレーは3種類です。(いずれもホルベイン社製)
☆UVグロス バーニッシュ
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220ml¥1,500+税
ツヤありの耐光ワニスです。
水彩画面やインクジェット出力紙の、紫外線による褪色を抑え色の持ちを高めます。
グロスタイプなので色調が深まります
(かけすぎると過度のつやが出て画面の雰囲気を損なうことがあります)。
画面保護ワニス(軽い引っかき傷の防止)としても使えます。

☆UVマット バーニッシュ
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220ml¥1,500+税
こちらはツヤ消しの耐光ワニスです。
水彩画面やインクジェット出力紙の、紫外線による褪色を抑え色の持ちを高めます。
画面は落ち着いたつや消しになります。

exclamationUVバーニッシュのご使用の注意exclamation
・よく振ってからご使用下さい。
・画面から30cm程度離して、画面と平行に上下左右、全体に均一に吹き付けて下さい。
・220ml缶で、F8サイズ約16枚分吹きつけ出来ます。
・油性マーカーを使用した作品には吹き付けないでください。
・永久的に耐光の効果があるわけではありません。
・吸収性のある画面に吹き付けると白くなることがありますが、
 1度乾かして再度吹き付けると白さは消えます。

☆水彩画 保護ワニス
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220ml¥1,280+税
防カビ効果のある水彩画用保護ワニスです。
表面2度吹き、裏面1度吹きしてください。
湿度など、カビの絶好の生育条件下の場合防ぎきれないことがあります。

いずれも、絵具で描いた水分がしっかり乾いてから塗布して下さいね!

しかし、スプレーの効果にも限度があります。
特に紫外線はUVスプレーの薄い塗膜よりも、厚いUVカットアクリルの入った額縁に入れた方がよほど効果があります。飾っておいておきたい場合は、防カビスプレーを塗布した後、UVアクリル額に入れるのがおすすめです。
紫外線99%カットの額縁用アクリルは、カワチ各店額縁カウンターにてお取り寄せできますのでぜひご利用下さい!
飾らずにしまっておく場合は、防カビスプレーを塗布し、防湿剤などとビニールパックに入れて(湿気を避ける)、紫外線(太陽光・蛍光灯などの光)のあたらないところに保管して下さい。


色々と絵具などの性質について書きましたが、まずは気軽にスケッチをはじめてみてください!手(チョキ)
(外で描くのにぴったりな気持ちいい季節なので晴れ手(チョキ)アート
使いながら『あっ、もしかしたらこうしたら良いかも!』と発見があると思います〜晴れ
その時にこちらで紹介したような絵具の性質を思い出して頂ければ。。。

さて、次回からは油絵具編!!の予定です!
でもいつ次のブログ書けるかわからないみやこでしたたらーっ(汗)
posted by ミヤコ at 16:20| Comment(0) | 水彩絵の具

2016年09月15日

☆水彩絵具用メディウムについて・その2☆

こんにちは!カワチ画材・東急ハンズ三宮店のみやこです。
前回のブログに続いて今回も水彩絵の具用のメディウムを紹介しますアート
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☆イリデッセントメディウム(雲母チタン+アラビアゴムメディウム)
画面に真珠のような光沢・きらめき感をあたえるメディウムです。
絵具と混ぜてもそのまま使ってもOK♪
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歯ブラシを使ってスパッタリングしてみました〜。写真ではちょっと見にくいですが、きらきら☆

☆アラビアゴムペースト(アラビアゴム+脂肪酸+グリセリン+防腐剤)
絵具に混ぜて使用し、筆跡やナイフなどのタッチを残せます。
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水彩画なのにちょっと盛り上げ!面白く使えそうです^^
ただ、アクリルや油絵みたいに激しくは盛り上げられませんのでご注意を。
盛りすぎると割れてしまいます。

☆マスキングインク(ゴムラテックス+防腐剤+着色料)
皆様おなじみのマスキングインク!
絵具で描画する前にこのインクで描いておくと、そこを白抜きできます。
筆またはペンでマスキングインクをそのまま、もしくは少し水で薄めてに画面に施します。
そのまま細かい場所に使えるペンタイプもあります。
インクがしっかり乾燥してから、絵具で上から描画し、
さらに絵具が乾燥した後、マスキングした部分を消しゴムやラバークリーナーで擦り取ります。
PHOTO087.JPG
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筆は固まる前にしっかり洗ってくださいね!
石鹸水を用意しておいて、こまめにつけながら描くと固まりにくいです。
傷みやすいので、絵具用の筆とは別にマスキング専用筆を用意するのをおすすめします。

☆マスキングインククリーナー(石油系溶剤+界面活性剤)
それでもマスキングインクが固まってしまった!という方へ。ちゃんと除去液がありますよ〜。
固化した筆を直接クリーナーの瓶に突っ込み、インクが溶けてくるまで(約15分ほど)浸します。
穂先が柔らかくなったら、穂先を瓶の底に擦りながら洗浄します。
紙や布でふき取り、水と石鹸で丁寧に洗ってください。
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軸までつけてしまうと傷みますので、マスキングのついてる毛先だけつけてくださいね〜。
ホルベインさんのはどっぷりつからないように瓶にバネが付いてます☆

参考:ホルベイン水彩ページ
http://www.holbein-works.co.jp/watercolormedium.html

どうですか?いろんな技法を試してみたくなりませんか〜(*^o^*)
次回は最後に、水彩画を保護するスプレーを紹介します〜。
みやこでした猫

posted by ミヤコ at 15:58| 水彩絵の具

2016年09月07日

☆水彩絵具用メディウムについて・その1☆

こんにちは!カワチ画材・東急ハンズ三宮店のみやこです。
前回のブログで水彩絵具について書きましたが、今回は水彩絵の具用のメディウムについてですアート
メディウムというとアクリル絵具用のものがまず思い浮かびますが…
水彩絵の具用にも色々な効果の出るメディウムがあるんです!
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ホルベインさん(http://www.holbein.co.jp/)に教えていただいたメディウムを紹介いたしますね〜

☆アラビアゴムメディウム(アラビアゴム+グリセリン+防腐・防カビ剤+水)
コレは透明水彩絵具に使われているメディウムそのものです。
つまり、好きな顔料と練り混ぜると自作の水彩絵の具が出来るのです!
(顔料は店頭扱いしていませんのでお取り寄せになります)
ガッシュ(不透明水彩)に混ぜると透明水彩にする事が出来ます。
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下半分がメディウム使用です。数滴でだいぶ透明感が出ますね!

☆ウォーターカラーメディウム(アラビアゴム+防腐・防カビ剤+水)
絵具の伸びが高まり、色合いが深まります。粘度が低いため、細い線も描きやすくなります。
透明性が高くなるため、色を重ねて塗るときに効果を発揮します。
使いすぎると乾燥が遅くなり、画面につやが残ってしまいます。
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下半分がメディウム使用です。重ね塗りするともっと分かります。

☆オックスゴール(牛の胆汁液+防腐・防カビ剤)
いわゆる界面活性剤です。絵具のはじきを抑え、紙へのなじみを良くします。
ぼかしやたらしこみの技法に効果的です。
絵具に数滴混ぜるか、事前に水で薄めたものを紙に塗布しておきます。
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下半分がメディウム使用です。すっとなじみます!

☆マルチサイジング
オックスゴールとは逆に、紙の吸い込みを抑えます。(いわゆるドーサ液)
にじみの強い紙に事前に塗布することで、にじみにくくします。
等量〜2倍の水で薄めて刷毛などで紙に塗布して下さい。
1日程度乾燥させてから制作して下さい。
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水彩紙には、もともとこのサイジング液がある程度塗布されています。
(紙の種類により程度は異なります)
紫外線や湿気でこのサイジング液は劣化してきます。
昔に買った水彩紙で描いてみたらにじみの様子がおかしい…というのはこのせいです。
(紙が風邪を引く、といいます。)
その場合、このマルチサイジングを塗布することで、ある程度復活します。
一番いいのは、購入した用紙はビニールに入れて光の当たらないところに保管することです。
スケッチブックタイプでも同様です。

長くなってしまったので今回はここまで!
次回はマスキングインクなどを紹介します〜!
みやこでした手(チョキ)

参考:ホルベイン水彩ページ
http://www.holbein-works.co.jp/watercolormedium.html
posted by ミヤコ at 19:55| Comment(0) | 水彩絵の具

2016年09月05日

☆水彩絵具について☆

こんにちは!カワチ画材・東急ハンズ三宮店のみやこです黒ハート
あっという間にハンズメッセも終わり、秋の気配がかわいいスケッチ日和になってきましたね〜アート

そんな中、いつもお世話になっている画材メーカーのホルベインさん(http://www.holbein.co.jp/)にお邪魔して、水彩絵具について講義を受けてきましたひらめき
(弊社スタッフの為に画材勉強会の機会をいただきましたm(_ _)mありがとうございますexclamation)

教えていただいたことをまとめてみますので、よければ絵を描くご参考にして下さいひらめき

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

まず、全ての絵の具は【色の粉(顔料)】+【糊】で出来ています。
色の粉だけでは紙やキャンバスなどの画面に定着しないので、糊が必要になります。
この【糊】の部分の違いで、絵具の性質が変わってきます。
例えば、【糊】が油なら…油絵具、【糊】がアクリル樹脂なら…アクリル絵具という具合です。

では水彩絵具の【糊】は?それは『アラビアゴム』です。
0000000226322.png
http://www.kawachinetshop.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000022632&search=%A5%A2%A5%E9%A5%D3%A5%A2%A5%B4%A5%E0&sort=
これは北アフリカスーダンに生育するアカシア科の樹木の樹脂。
なぜこれが水彩絵具に使われているかというと、特徴として
・透明性が高い
・安定性に優れている(紫外線・酸化に強い、のりとして長期間保たれる)
・安全である(薬の糖衣などにも使われている)
という点があるからです。
(ちなみに、学童用水彩絵の具(いわゆるマット水彩)は、また別の材料が使われています。今回は専門家用水彩絵具について書きますね)

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水彩絵具の中に含まれているものは…
・顔料(色の粉)
・アラビアゴム(透明水彩絵具の場合約30%、不透明水彩(ガッシュ)の場合約10%の割合)
・グリセリン(柔軟剤・アラビアゴムだけだと硬くなるので)
・防腐・防カビ剤
・界面活性剤(水はじきの良い紙の表面張力を下げて、塗りやすくする)
 ホルベインさんの水彩絵具は、界面活性剤が少なめなんだそうです。
 その分やや塗りにくくはなりますが、色鮮やかな発色になるそうです。
 界面活性剤多めのメーカーさんのは、塗りやすい(紙への吸い付きがいい)けれども発色が
 ややぼけてしまうという面があるようです。

透明水彩と不透明水彩(ガッシュ)の違いは、顔料とアラビアゴムの分量の違いです。
透明水彩は顔料少なめでアラビアゴム多め、ガッシュは顔料多めでアラビアゴム少なめです。
ガッシュにアラビアゴムを追加することによって、透明水彩にする事が出来ます。

参考:ホルベイン水彩ページ
http://www.holbein-works.co.jp/watercolor.html

なんだか長くなってしまいましたので今回はここまで!
次回は水彩用のメディウムについて、まとめま〜すアート
ちょっとかしこくなったような気がするみやこでした手(チョキ)
posted by ミヤコ at 11:43| Comment(0) | 水彩絵の具